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Pick UP! Independent Publisher 京都の街角に灯る文化発信基地「誠光社」

1人から数人規模で出版活動を行う出版社をご紹介するコーナー「Pick UP! Independent Publisher」。

今回ご紹介するのは「誠光社」です。本屋好きの間ではとかく知名度の高い、京都の本屋さん「誠光社」。恵文社一乗寺店で長年店長を務めた堀部篤史さんが独立し2015年に開いたお店です。京阪神のおもろい人たちとのつながりや、作家の企画展を記念した作品集など出版物も刊行しています。
これまでに刊行されたタイトルは10タイトルあまり。取次を通さず、書店との直接取引で流通するこれらの本を入手するには、取り扱い書店か誠光社の通信販売が確実ですがすでに品切れになっているものも多くあります。

しかし、なんと2019年11月から中小出版社の流通を手掛けるトランスビューとの取引がはじまったそうで、販路が拡大され、誠光堂の書籍を手にする機会もぐっと増えてきそうです。今回は「出版社」としての誠光社をご紹介します。


トランスビューさんとのお取引開始のご案内(誠光社ウェブサイト)

 

誠光社より11月、12月に2タイトルが刊行!

【11/30発売】レコードが、テレビが、映画館が、安い飲み屋が、そして共通言語をもった相棒が存在することの喜びをしみじみと噛みしめるカルチャーガイド


書籍:『書をステディ町へレディゴー』
(安田謙一,辻井タカヒロ)
レビューを書く:https://www.honzuki.jp/book/283802/

<内容>意味はないけど滋味はある、笑えて学べて役立たない、「ロック漫筆」の集大成。安田謙一・辻井タカヒロの名バッテリーが、雑多な話題を広めのストライクゾーンへとお届けする、「白い名著」ここに誕生。雑誌「CDジャーナル」誌上で2010年から2019年まで連載された「書をステディ町へレディゴー」に、前身連載「ロックンロールストーブリーグ」4回分と、『ビートル・ストーリー』誌上で連載された「ポールがジョージにジョンずにリンゴの絵を描いた」13回分を追加収録。あとがきは夏葉社の島田潤一郎。

 誠光社の通信販売ではお取り扱いが開始されています。


【12/15発売予定】柳宗悦が提唱した『民藝』という概念とその周辺にあるものたちの相関を捉えなおす


書籍:『アウト・オブ・民藝 改訂版』
(軸原ヨウスケ・中村裕太)

<内容>2018年、誠光社にて全五回にわたるトークと資料の展示とで展開され、 話題を呼んだ企画「アウト・オブ・民藝」がついに書籍化。2019年5月に発行された初版に修正を施した改訂版。
こけしや郷土玩具、手芸や家庭内でのレクリエーション的創造。 民藝運動と近しい存在でありながら、「その他」のものとして扱われてきた モノや行為に対する溢れんばかりの愛と探究心に満ちた対話。「「民藝」だから素晴らしいのではなくて、 「民衆的」だからこそ素晴らしい」(序文より)

京都のええもん・ええとこ


答えではなく思考を、誰かが決めた価値観ではなく、価値を共有するコミュニティを。


書籍:『珈琲の建設』
(オオヤミノル)

<内容>野蛮なエスプリと高邁な屁理屈で語り尽くす、珈琲の技法、美味しいの境界線、喫茶店という文化。野蛮なエスプリと高邁な屁理屈で語り尽くす、珈琲の技法、美味しいの境界線、喫茶店という文化。読むものを挑発し、苛立たせる、堂々巡りの「反=珈琲入門」。「ドリップなんてする必要ない」、「味には一点など存在せず「間」があるだけ」、「味なんか三流でもサービスがいいところを選ぶ」など挑発的で、鮮やかなアフォリズム満載の独り語り。コーヒーの本を装った思索の書。

人混みも行列もない、のんびりした京都御所東の「ケ」から、街の面白さを再発見する


書籍:『御所東考現学』
(得地直美,誠光社(編))

<内容>歴史の街であり観光都市京都。観光でこの土地を訪れる人々は皆その文脈に引き寄せられ、「ハレ」の姿に惹かれるがあまり、この街のありのままの姿を見ることなく立ち去る方も少なくないことでしょう。御所のお堀に出没する野良猫、名もなき町内のお祭り、道端のお地蔵さんに、京風でもなんでもない料理店。そんな見過ごしがちな街の面白さを再発見するためには「考現学」というアプローチが最適です。


誠光社 刊行書籍リスト

書名 著者名 発売日 本体価格
アウト・オブ・民藝 改訂版 軸原ヨウスケ・中村裕太 2019/12/15 1500円
書をステディ町へレディゴー 安田謙一,辻井タカヒロ 2019/11/30 1600円
Bookworm House & Other Assorted Book Illustrations セカンドエディション 赤井稚佳 2018年10月 1200円
シナリオ付写真集『ワンダーウォール』 澤寛(写真),渡辺あや(脚本) 2018年9月 2500円
京都ケチケチ買い物案内 辻井タカヒロ 2018年7月 1200円
珈琲の建設 オオヤミノル 2018年1月 1500円
御所東考現学 得地直美 2017/12/16 1000円
かもがわご近所マップ ミシマ社・誠光社・100000tアローントコ 2017年10月 500円
本とその周辺をめぐる、6か月とちょっとの旅 福永信,仲村健太郎 2016年7月 1000円
コテージのビッグ・ウェンズデー 半芸術編 小田島等,堀部篤史 2016年9月 1200円
コテージのビッグ・ウェンズデー 堀部篤史,ミズモトアキラ 2015年10月 1200円
味がある。 マメイケダ 2016年11月 1500円


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  1. 365bookdays編集部

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