本とその周辺にある事柄・人をつなぐ

MENU

today's pick up

Pick UP! Independent Publisher 本屋で働きながら出版する稀有な出版社「書肆汽水域」

1人から数人規模で出版活動を行う出版社をご紹介するコーナー「Pick UP! Independent Publisher」。

今回ご紹介するのは「書肆汽水域」です。本屋リーディングスタイルの店長として働きながら『これからの本屋』を出版した北田博充さんが主宰する出版社。現在は他社の本屋で働きながら、”作り手と売り手の「あいだ」であり、売り手と読み手の「あいだ」である、ひとりの本屋として。”本を出し続ける書肆汽水域の刊行書籍を紹介します!

歴代最多の六度芥川賞候補にあがった著者の、成就しない大人の恋愛小説集

体温

書籍:体温
(多田尋子)
レビューを書く:https://www.honzuki.jp/book/282539/

<内容>
15歳のとき、両親が本当の両親ではないと知らされた素子。兄の藤一とも血が繋がっていないと知ったそのときから、素子は藤一に恋心を抱くようになる(「秘密」)。
8年前に夫を亡くした率子は、夫の仕事仲間だった小山と再会し関係を深める。率子の自宅の客間を間借りしている女子大生の清子とあけみ、そして娘の百合、幼馴染の光子。賑やかな生活を送る中で、小山との関係はどのような進展を見せるのか―(「体温」)。
心地好い温かさに包まれていたはずが、いつのまにか孤独や哀しさの方に針が振れ、心に引っ掻き傷を残す。歴代最多の六度芥川賞候補にあがった著者の、成就しない大人の恋愛小説集を復刊。
「体温」「秘密」「単身者たち」の3作品を収録。

早川書房「想像力の文学」シリーズの一つである『埋葬』の著者・横田創の短編集

落としもの

書籍:落としもの
(横田 創)
レビューを書く:https://www.honzuki.jp/book/262565/

<内容>
最初は踏切のあいだに落ちていたバッグだった。わたしは落とし主より一瞬早くそのバッグを奪い取ってしまった。ただそれだけだった。けど、いまにして思えば、それが最初の出来事だった(「落としもの」)。寝たきりになったおかあさんのおかあさん、おばあちゃんの話し相手として過ごした小学五年生の夏(「お葬式」)。バイト仲間と雑魚寝をしたまみは誰かに尻を触られていた(「いまは夜である」)。――他者と共に。その傍らで。生き生きとした不安が、右に左に大騒ぎをする。早川書房「想像力の文学」シリーズの一つである『埋葬』の著者・横田創の短編集。表題作「落としもの」を含む6作品の単行本未収録作品を収録。

本屋の未来を探る

これからの本屋

書籍:これからの本屋
(阿久津隆)
レビューを書く:https://www.honzuki.jp/book/257342/

<内容>
これまでの本屋を更新し、これからの本屋をつくるために“私たち”ができることは何か。
本屋の店主、エア本屋の店主、フリーランス書店員、元書店員などへのインタビューを通じて、「本屋とは何か」「これからの本屋はどうあるべきか」を探ります。

書肆汽水域 刊行書籍リスト

書名 著者名 発売日 本体価格
体温 多田 尋子 2019/10/25 ¥1,800
落としもの 横田創 2018/01/22 ¥1,800
これからの本屋 北田 博充 2016/05/01 ¥1,200

読んだ方は感想を、本が好き!へ投稿してみてくださいね。 会員登録はこちらから

タグ

バックナンバー

著者略歴

  1. 365bookdays編集部

    365bookdays編集部です。

閉じる