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monthly bookreview ranking

今月の1位は、それって本当に愛ですか?『恋愛中毒』(KADOKAWA)

本好きが集い、書評を投稿する読書コミュニティ「本が好き!」の 2022年6月の月間人気書評ランキングを発表します。
(同じレビュアーさんが違う書評でランクインしていた場合はより上位の書評のみを掲載しています。つまり2022年6月で、投票数が上位だった10人の書評が掲載されています)

1位
恋愛中毒
書籍:恋愛中毒
(山本文緒/角川書店)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:36
書評掲載日:2022-06-12 13:25:39
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/18009/review/277221/

それって本当に愛ですか? #カドブン夏フェア2022

元カノとの別れ話のこじれから、転職を余儀なくされ、住所も携帯番号も変えたという僕=井口。てっきりこの男が主人公なのかと思いきや、ついに再就職を突き止めて、押しかけてきた元カノを撃退してくれたらしい、事務のおばさん、水無月さんが主役だった。
1998年角川書店刊。第20回吉川英治文学新人賞受賞作。2000年には薬師丸ひろ子の主演でテレビドラマ化されたのだという。…続きを読む

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2位
破船
書籍:破船
(吉村昭/新潮社)
レビュアー:紅い芥子粒さん 得票数:34
書評掲載日:2022-06-21 11:02:04
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/2194/review/277773/

ついに”お船様”が来た。殺し、盗み、盗品を公平に分配し、貧しい村は、よろこびに沸いた。

どこであるか、地名は書かれていない。江戸時代、日本列島のどこかの半島の先、海沿いの村の物語である。
戸数は、わずか17戸。海に突き出た岬の断崖で、南を閉ざされている。村の前にひろがる海には岩礁が多い。豊かな漁場だが、船が近づけば破船する。北には険しい山が迫り、耕せる土地はごくわずか。穀物の自給はできない。…続きを読む

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2位
最後の注文
書籍:最後の注文
(グレアム・スウィフト/新潮社)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:34
書評掲載日:2022-06-14 09:35:05
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/17786/review/277465/

人生の「閉店」、人生の「ラストオーダー」

ロンドンの下町。肉屋のジャックが死ぬ。ジャックは、友人たちに1つ最後のお願いをする。死んだら遺灰を海にまいてほしいというのだ。
皆で集ったパブで最後の注文を聞かれたように。それが彼の人生の「ラストオーダー」。…続きを読む

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2位
咳をしても一人と一匹
書籍:咳をしても一人と一匹
(群ようこ/KADOKAWA)
レビュアー:DBさん 得票数:34
書評掲載日:2022-06-23 19:42:20
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/309247/review/277864/

猫としもべの日常の本

カドブン2022参加書評です。群ようこ作品は猫関係のエッセイが多いのは知っていたが、初めて手に取りました。「しいちゃん」と名付けた猫との日常を切り取ったエッセイです。
表紙になっているしいちゃんは富士額の白黒猫で、平成十年のゴールデンウィークに著者の住むマンションの敷地内で声がかれるほど泣き叫んでいたのを拾われてきたそうだ。…続きを読む

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5位
おやすみ、東京
書籍:おやすみ、東京
(吉田篤弘/角川春樹事務所)
レビュアー:三太郎さん 得票数:33
書評掲載日:2022-06-24 22:17:38
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/283136/review/277966/

東京の片時町のとある四つ角にある深夜食堂はその名も「よつかど」。今宵も常連客がなやみごとを抱えてやってきます。

「おやすみ、東京」は吉田さんが「つむじ風食堂の夜」から16年後に書いた本です。こちらは連作短編集のような風を装った、ちょっと仕掛けのある(恩田陸風の?)長編小説ですが、月舟町の四つ角にあった「つむじ風食堂」との関連は明らかでしょう。…続きを読む

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5位
あのこは美人
書籍:あのこは美人
(フランシスチャ、北田絵里子/早川書房)
レビュアー:yukoさん 得票数:33
書評掲載日:2022-06-27 07:47:55
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/305711/review/277507/

美しくないと生きてる価値がないなんてことはないって、きっといつかわかるから。

ソウルの一角にある賃貸アパート。
そこに暮らす美容師のアラは、ある事件がきっかけで言葉を発することができなくなり、 顧客や友人と筆談やスマホの画面で会話をし、親友とルームシェアしながら暮らし、大好きなアイドルの推し活に日々忙しい。 …続きを読む

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7位
パンに書かれた言葉
書籍:パンに書かれた言葉
(朽木祥/小学館)
レビュアー:ぱせりさん 得票数:32
書評掲載日:2022-06-25 05:25:47
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/309232/review/277843/

「わたし」ことエリーにはなまえが三つある。 光・S・エレオノーラ。 まんなかのS。その本当の意味は……。

「わたし」ことエリーにはなまえが三つある。光・S・エレオノーラ。まんなかの「S」にはどんな意味があるのだろう。Sという文字が、読者を物語のなかへと誘い、ガイドのように導き、引っ張っていく。…続きを読む

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8位
鍛冶屋 炎の仕事人~日本の文化と地域の生活を支えてきた鉄の道具を生み出す人たち
書籍:鍛冶屋 炎の仕事人~日本の文化と地域の生活を支えてきた鉄の道具を生み出す人たち
(田中康弘/山と渓谷社)
レビュアー:休蔵さん 得票数:31
書評掲載日:2022-06-06 07:14:44
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/308535/review/276916/

価格だけを物事の選択基準に据えることをやめようと思う。そうせざるを得ないところはあるものの、もう少し道具そのものに向き合うようにしたい。本書はそんなことを思わせてくれる1冊だ。

本書は全国各地の鍛冶屋さんの訪ね歩いたルポである。日本刀ブームであるが、本書に刀匠は登場しない。紹介される鍛冶屋さんは、日常生活や仕事に用いる道具を作る野鍛冶(農鍛冶)である。…続きを読む

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8位
カーラのゲーム〈下〉
書籍:カーラのゲーム〈下〉
(ゴードン・スティーヴンズ/東京創元社)
レビュアー:darklyさん 得票数:31
書評掲載日:2022-06-08 19:48:20
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/308869/review/277226/

ボスニア紛争を舞台としたムスリムの女性カーラによる復讐譚という体裁を取りながら、西洋人に宿る騎士道精神が影の主役である重厚な物語

上下巻併せての書評となります。
本を選ぶ基準としてその時々の世の中の出来事に合わせて選ばれる方と、それとは関係なく自分の読みたい本を選ばれる方がいらっしゃると思いますが、私は明らかに後者のカテゴリに属します。しかし選んだ本が偶然にも世の中の出来事とマッチし、考えさせられると共に深い読書体験となることがあります。…続きを読む

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10位
さらば愛しき女よ
書籍:さらば愛しき女よ
(レイモンド・チャンドラー/早川書房)
レビュアー:hackerさん 得票数:30
書評掲載日:2022-06-17 21:09:25
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/47531/review/277306/

先日再読した『大いなる眠り』がきっかけで、ロバート・ミッチャムが映画史上最高のフィリップ・マーロウを演じた『さらば愛しき女』(1975年)を再見し、この原作も再読しました。

千世さんの書評がきっかけで読んだ仁木悦子の『冷えきった街』が収録されている、創元推理文庫『日本ハードボイルド全集4』の解説を読んで、ついでにチャンドラーの『大いなる眠り』(1939年)も再読しましたが、そうなると、ロバート・ミッチャムが映画史上最高のフィリップ・マーロウを演じた映画『さらば愛しき女』(1975年)も再見したくなり、録画してあるものを見直し、変わらぬ感銘を受けたもので、当然の如く原作も再読したくなって、本書を手に取った次第です。こういう風に連鎖が続くことは楽しいもので、本書の次に何を読むかも既に決まっています。…続きを読む

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10位
検事の信義
書籍:検事の信義
(柚月裕子/KADOKAWA)
レビュアー:ことなみさん 得票数:30
書評掲載日:2022-06-20 23:49:03
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/277332/review/277760/

今回も佐方検事は相変わらず罪人をまっとうに裁くという信念を曲げない、ただ朴訥にまっすぐに職務を遂行する。彼の迷いのない生き方に胸がすく、4つの短編から成る #カドブン夏フェア2022

☆裁きを望む 裁判で最後に検事による論告求刑という記事を読むことがある、まっとうに裁くということはこの求刑が罪に対して相当であるかないかということだが、裁判はどういう流れかなどということにはまったく疎いけれど、佐方検事は罪に対する罰の重みを常に考え行動する。
柚月さんはここで、地検内部で刑事部が起訴した案件に疑問をとなえた公判部の佐方の生き方をくっきりと見せる。この事件がまずスタートには最適。…続きを読む

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  1. 365bookdays編集部

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