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monthly bookreview ranking

今月の1位は『どこにでもあるどこかになる前に。〜富山見聞逡巡記〜』(里山社)ほか2タイトルが同率ランクイン!

本好きが集い、書評を投稿する読書コミュニティ「本が好き!」の 2020年2月の月間人気書評ランキングを発表します。
(同じレビュアーさんが違う書評でランクインしていた場合はより上位の書評のみを掲載しています。つまり2020年2月で、投票数が上位だった10人の書評が掲載されています)

1位

書籍:どこにでもあるどこかになる前に。〜富山見聞逡巡記〜
(藤井聡子/里山社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:42
書評掲載日:2020-02-04 14:30:29
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/284551/review/240066/

富山の話でも、サブカルの話でもあるけれど、これはやっぱり、ちょっと尖った一人の若者の自分探しの旅物語。どこにでもいそうな誰かではなく、より自分らしい自分であるために。
この冬、北国は雪が少ない。あんまり降らないので、各地で冬祭りが縮小されているぐらい、雪が少ない。どうして、雪が少ないと祭りが縮小されるのかというと、それはもうどこもかしこも冬のお祭りというと雪像作りや雪の滑り台が定番だからだ。
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1位

書籍:青い麦
(コレット/光文社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:42
書評掲載日:2020-02-10 06:27:41
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/285872/review/240570/

嘘だと思うなら解説だけでも読んでみて!?
互いの家族とともにブルターニュの海辺に毎年恒例となっている避暑にやってきた、青い花<ツルニチニチソウ>という意味の名前の少女ヴァンカと、一つ年上のフィリップ少年。
15歳と16歳という幼なじみの恋。思春期を迎え、お互いを異性として意識し始めている二人だが、おのおの自分の気持ちをもてあまし気味。
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1位

書籍:月の満ち欠け
(佐藤正午/岩波書店)
レビュアー:darklyさん 得票数:42
書評掲載日:2020-02-03 20:28:57
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/250105/review/240551/

避けられない愛しい人との別れに対して生きている人が持つべき心のありようについて一石を投じた作品。なんとなく読んでしまえばすっと終わってしまうがこの物語の凄さは後でジワジワとやって来る。
小山内堅は東京駅にあるホテルのカフェで奇妙な親子、縁坂ゆいとその娘るりと会うべく待ち合わせをしていた。生意気な少女るりは小山内とその家族しか知らないことを次々と言い当てる。るりは小山内の高校生の時に事故死した娘の瑠璃の生まれ変わりだという。
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4位

書籍:昼の家、夜の家 (エクス・リブリス)
(オルガトカルチュク/白水社)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:36
書評掲載日:2020-02-05 10:37:10
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/114561/review/240608/

辺境の村の深い深い森に分け入る
現代ポーランドの代表的小説家、オルガ・トカルチュクの長編第4作。長編とはいうが、物語は100を超える短い断章からなり、それぞれがゆるくつながりあって構成される。
著者自身を思わせる「わたし」、近所に住む何某氏、飲んだくれのマレク・マレク、不思議な夢を見る銀行員、性同一障害を抱える修道士と、中心に据えられる人物もさまざまである。描かれるものは日常生活の一コマであったり、料理のレシピであったり、古代の聖女の伝説であったり、過去の悲惨な体験であったり、こちらも多種多様だ。
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5位

書籍:星新一 一〇〇一話をつくった人
(最相葉月/新潮社)
レビュアー:三毛ネコさん 得票数:34
書評掲載日:2020-02-08 09:47:12
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/254/review/240729/

ショートショートの創始者、星新一の伝記です。面白い読み物になっています。
星新一。説明は要らないだろう。ショートショートを確立した人である。
新一は星製薬の創業者の息子である。父親の星一は、20歳で渡米し、コロンビア大学を卒業している。アメリカでは野口英世と出会い、親友になっていた。
その後、星製薬を設立する。経営はうまくいき、世界的な製薬会社になっていく。経営を多角化し、化粧品や食料品の店も出した。星製薬商業学校(後の星薬科大学)という学校まで創立していた。
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5位

書籍:森へ―少女ネルの日記
(ジーンヘグランド/早川書房)
レビュアー:紅い芥子粒さん 得票数:34
書評掲載日:2020-02-08 15:10:45
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/285821/review/240740/

物語の中で、姉のエヴァがいう。人類が誕生して十万年、エジソンが電気を発明してからたかだか数百年。安全で快適な生活は、悪い夢なのだ。森で自然の一部として生きる方が、本当の暮らしなのだ、と。
物語の舞台は、アメリカ北カリフォルニアの森の中。 四マイル四方に一人の隣人もいない、32マイル四方に一つの町もない。 そんなぽつんと離れた一軒家で、ネルの一家は暮らしていた。 両親と、姉のエヴァ、そしてネルの四人家族。
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7位

書籍:カッコーの歌
(フランシス・ハーディング/東京創元社)
レビュアー:ぱせりさん 得票数:33
書評掲載日:2020-02-08 16:41:55
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/273944/review/240107/

意識を取り戻したとき、耳元で「あと七日」という声を聞いた。
意識を取り戻したとき、耳元で「あと七日」という声を聞いた。少しずつ記憶が戻ってくる。「わたし」の名前はトリス。覗き込んでいるのはおかあさんだ。
……でも、意識を失う直前、グリークに落ちたときのことは思いだせない。トリスの記憶は、徐々にはっきりしてくるが、それを読む私は、微妙な違和感を感じている。彼女、まるで、心の内で、教科書の知識をおさらいするみたいに、家族のことや身の回りのことを確認しているようではないか。
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8位

書籍:〝江川式〟擬洋風建築 江川三郎八がつくった岡山・福島の風景
(齋藤隆夫、清水重敦、森俊弘/LIXIL出版)
レビュアー:休蔵さん 得票数:32
書評掲載日:2020-02-03 07:19:49
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/285581/review/240092/

明治時代の福島県・岡山県で活躍した建築家、江川三郎八。本書は決して著名とは言い切れない江川の作品群を紹介する1冊。地方の底力を見た!
東京駅を手掛けた辰野金吾。  「赤煉瓦のルネサンス様式をベースに、白い帯石を何段も通し、隅や屋上に塔屋を林立させた」(65ページ)独特の建築スタイルは、“辰野式”と個人名を冠している。それくらいの影響力を持つ辰野については、書かれた本も多く、広く世間に知られている。
 しかしながら、本書の主人公である江川三郎八を知っている人はどれだけいるだろう。
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9位

書籍:世界史で学べ! 地政学
(茂木誠/祥伝社)
レビュアー:あられさん 得票数:31
書評掲載日:2020-02-10 23:47:23
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/286037/review/240862/

なんとまあ、欲の皮の突っ張っていることよ・・・(特にイギリス人)
著者は大手予備校の世界史の講師、氾濫する情報の中から問いを答えに導く要点を示してもらえます。
アメリカ、中国、朝鮮半島、東南アジア、インド、ロシア、ヨーロッパ、中東、アフリカ、それぞれ章を当てて解説されています。中東は歴史がとても込み入っているので2章に分かれています。
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10位

書籍:クラリネット症候群
(乾くるみ/徳間書店)
レビュアー:星落秋風五丈原さん 得票数:30
書評掲載日:2020-02-09 08:24:38
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/28294/review/239504/

私が私でなくなっていく?
目覚めた時に虫になっていたのは、『変身』のグレゴール・ザムザ。では、グレゴール・ザムザが虫に体を乗っ取られていて、尚かつ虫の意識が頭に流れ込んできたら?ゴキブリを見て「おいしそうだ」と思った虫が、人間の手でゴキブリをぎゅっとつかんだら?うわ、考えただけで気持ち悪い~。『マリオネット症候群』は、虫ではないが、誰かに自分の体を乗っ取られた女性の物語。
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10位

書籍:倒れるときは前のめり ふたたび
(有川ひろ/KADOKAWA)
レビュアー:たけぞうさん 得票数:30
書評掲載日:2020-02-08 00:20:39
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/284064/review/239806/

エッセー第二弾。まあ濃ゆいこと。
久しぶりの有川ひろ作品です。とても読みやすく、キャッチーであおりも上手なので、一時期は好んで手にしていました。わたしにとっては数少ない読めるラノベ作家さんで、感謝しています。
最近ご無沙汰でしたが、新刊リストでこのエッセーを見つけたので読んでみました。
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10位

書籍:スピン
(ティリー・ウォルデン/河出書房新社)
レビュアー:Wings to flyさん 得票数:30
書評掲載日:2020-02-07 06:21:16
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/263906/review/240648/

等身大の青春の、不安も痛みも重苦しさも、瑞々しく心に突き刺さる。
フィギアのコスチュームをつけた少女の表紙と、「スピン」というタイトル、スケート競技にかける青春物語だろうと思って手に取ったのだが、良い意味で外れた。たいへんビックリさせられた。ストーリーもクライマックスもなく綴られてゆく、ごく淡々とした日常が、これほど胸に突き刺さってくるとは。
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10位

書籍:いやいやながらルパンを生み出した作家;モーリス・ルブラン伝
(ジャック・ドゥルワール/国書刊行会)
レビュアー:efさん 得票数:30
書評掲載日:2020-02-09 05:14:03
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/281124/review/240774/

ルブランは、ルパンではない作品を書きたかったのだ
アルセーヌ・ルパンの生みの親であるモーリス・ルブランの伝記です。巻末解説によれば、どうやらこれまでルブランのまとまった伝記というものは無かったらしいのですね。あれだけ有名なルパンの生みの親だというのに、これは結構意外でした。
 本書は、ルブランの幼少期から亡くなるまでを丹念に追った作品です。
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  1. 365bookdays編集部

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