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monthly bookreview ranking

今月の1位は、アイデンティティに悩む10代前半の女の子イザベラの物語『キャラメル色のわたし』(鈴木出版)

本好きが集い、書評を投稿する読書コミュニティ「本が好き!」の 2020年10月の月間人気書評ランキングを発表します。 (同じレビュアーさんが違う書評でランクインしていた場合はより上位の書評のみを掲載しています。つまり2020年10月で、投票数が上位だった10人の書評が掲載されています)

1位
キャラメル色のわたし
書籍:キャラメル色のわたし
(シャロン・M・ドレイパー、横山和江/鈴木出版)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:41
書評掲載日:2020-10-07 07:18:17
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/291634/review/251664/

クレメンティのソナチネ ハ長調 作品36 第1番の調べにのせて語りあげられる、アイデンティティに悩む10代前半の女の子イザベラの物語。とにかくすごいから、レビューを読むよりまずは本を読んで見て!!

「州のテストみたいな学校の正式な書類とか、細かく書かなきゃいけないものがあるでしょ。そのなかのひとつに人種を書く欄があるよね。白人か、黒人か、ラテン系か、アジア系か、アメリカ先住民族か、インド系か、そのほかか」(本文より)

すらりと背が高くて肌の色の濃い親友のイマーニは黒人、もう一人の親友、濃いオレンジ色の髪をしたヘザーなら白人と、ためらうことなく書き入れるとおもうけれど、イザベラにとって事情はもうちょっと複雑だった。
パパとママが別れると決めたとき、イザベラはパパにたずねた。
ママと別れるのは、パパが黒人で、ママが白人だから?
その時、パパはきっぱりと否定したけれど… …続きを読む

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2位
ミッシングワーカーの衝撃 働くことを諦めた100万人の中高年 (NHK出版新書)【Kindle】
書籍:ミッシングワーカーの衝撃 働くことを諦めた100万人の中高年 (NHK出版新書)【Kindle】
(NHKスペシャル取材班/NHK出版)
レビュアー:休蔵さん 得票数:39
書評掲載日:2020-10-05 07:05:06
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/292494/review/251501/

ミッシングワーカーという問題は、けっして他人ごとではない。いつ自分が陥ってもおかしくない問題。
就職できるか否か、それは就職活動中の時世に左右される。就職氷河期世代は、バブル崩壊のあおりをモロに受けた。政治は事の重大性に注目することなく、その世代を放置することに。いや、規制緩和で非正規枠を大きく書く出し、疑似就職の罠猟を解禁して、なんとなく職に就く安心感を与えてはくれた。>
 しかし、日本社会の場合、新卒者向けの求人がメインで、そのタイミングを逸してしまうと、条件の良い就職先を獲得することは極端に難しくなる。…続きを読む

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3位


書籍:八月の光
(フォークナー/新潮社)
レビュアー:紅い芥子粒さん 得票数:38
書評掲載日:2020-10-12 12:13:57
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/28666/review/252241/

八月のある日、ひとりの赤ん坊が生まれ、ひとりの男が私刑で殺された。それは、米国南部の小さな町の、光と影のような出来事だった。
ウィリアム・フォークナーは、1950年にノーベル文学賞を受賞した、米国を代表する作家である。「八月の光」が世に出たのは1932年、作者が35歳の時だった。
本の表紙を開くと、『八月の光』と書かれたタイトルページ。その裏のページに、ミシシッピ州のジェファスンという町の地図。人口は、白人6298人、黒人9313人。白人より黒人のほうがはるかに多い小さな町だ。…続きを読む

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3位
エレホン
書籍:エレホン
(Butler,Samuel、バトラー,サミュエル、浩史,武藤/新潮社)
レビュアー:darklyさん 得票数:38
書評掲載日:2020-10-07 19:40:03
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/292790/review/252042/

19世紀に書かれた荒唐無稽なディストピア小説であるが、作者の天才的な直観はおそらく作者も意図していないほど現代に符合する世界を創り上げており驚愕に値する。
主人公のイギリスの青年は新天地での活躍を夢見て開拓地で羊飼いの仕事につく。さらにビッグになろうとその向こうに聳える山脈に足を踏み入れた先にエレホンという国があった。美しい街、美しい人々、一見幸せな国に見えるが西欧文化とは相容れない奇妙な文化・法律があった。…続きを読む

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5位
餓死した英霊たち
書籍:餓死した英霊たち
(藤原彰/筑摩書房)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:37
書評掲載日:2020-10-10 10:08:59
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/268245/review/252143/

「腹が減っては戦はできぬ」はずなのに
なかなか強烈なタイトルだが、内容はまさにこの通りである。アジア太平洋戦争において、戦没した日本兵の多くが、「名誉の戦死」ではなく、餓死や栄養失調による病死で命を落としていたという。大量の兵を投入した挙句に餓島と呼ばれたガダルカナル島の戦い、無謀な陸路進攻を強行したポートモレスビー攻略戦、20世紀の鵯越を目したインパール作戦。太平洋の孤島群の置き去り部隊。フィリピン戦。中国戦線。多くの犠牲を出したこれらの侵攻は、勝算が薄いにも関わらず敢行され、奇跡を起こすこともなく失敗した。…続きを読む

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6位
100年たったら
書籍:100年たったら
(石井睦美、あべ弘士/アリス館)
レビュアー:ことなみさん 得票数:35
書評掲載日:2020-10-09 16:27:15
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/292427/review/252107/

どう生きるかなどとと考える前に時々開いてみる絵本だと思いました。
夏の雨さんの書評に惹かれて読んでみました。おっしゃるように子供も大人も読んで楽しみ、考える絵本でした。
100年は長いと思ってきましたが、身近に100歳になった人や90代の人が増えてきました。 この住宅地が開発されて整地されたころ、秋は下の田んぼの畦に真っ赤に咲くヒガンバナが見え、春はところどころ残っている林で驚くほど大きな声でウグイスが鳴いていました。時の流れは早く今周りの土地も新しく造成されて、空き地がなくなりそばの山もなくなってしまいました。広い土地に何ができるのかと思ったら介護ホームでした。…続きを読む

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7位

書籍:昭和のお菓子
(/玄光社)
レビュアー:薄荷さん 得票数:34
書評掲載日:2020-10-06 08:26:57
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/206102/review/251934/

このお菓子!鶯ボールって名前だったんだぁっっっ!?
表紙のお菓子「鶯ボール」をご存知ですか?
ミッ○ーマウスの頭を思い浮かべていただきまして、顔の部分が白いサクサク、両耳が甘じょっぱい砂糖醤油味のかりんとうあられ(?)です。
とっても美味しいんですが、あまり見かけないからすっかり忘れてました。…続きを読む

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8位
ブルボンの封印 上下巻セット
書籍:ブルボンの封印 上下巻セット
(藤本ひとみ/)
レビュアー:DBさん 得票数:34
書評掲載日:2020-10-06 22:34:24
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/291739/review/249971/

百合紋に隠された秘密の話
舞台はフランス、ブルボン王朝の黄金期。若かりしルイ十四世が宰相マザランの死をきっかけに親政をはじめ絶対王政へとのぼりつめるきっかけを描いた小説です。
物語はルイ十三世が死の床に就いているときから始まる。マザランは王の密命を受け、ひとりの少年をパリの南の田舎にある館からイングランドのジャージィ島へと移すために馬車に揺られていた。…続きを読む

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9位

書籍:一分間だけ
(原田マハ/宝島社)
レビュアー:Sachiさん 得票数:34
書評掲載日:2020-10-10 23:21:41
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/34031/review/252189/

全部一人で抱え込み、そのしわ寄せが犬に及んでしまう物語。だけど、犬のいる暮らしの喜びは、何ものにも代えがたい。
第1回日本ラブストーリー大賞を受賞したデビュー作『カフーを待ちわびて』を十数年前に読んで以来、作風の優しさや上品さが気に入って、原田マハさんの文庫や新書が出るたびに買っています。
ただどうしても、この本を読む勇気が出ませんでした。これを読まないことには、マハさんの他の作品に進めない気がしていたので、私にとっては関門になっていた本でした。…続きを読む

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10位

書籍:ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙
(ヨースタインゴルデル/日本放送出版協会)
レビュアー:ぱせりさん 得票数:33
書評掲載日:2020-10-21 07:28:51
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/85450/review/252319/

差出人不明の手紙が問いかける。「あなたはだれ?」
もうすぐ15歳の誕生日を迎えるソフィーのもとに、ある日、差出人不明の封書が届く。中身は、ひとこと「あなたはだれ?」不思議な言葉に戸惑っていると、今度は、ヒルデという少女への誕生日カードが、ソフィー気付で届く。…続きを読む

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  1. 365bookdays編集部

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