本とその周辺にある事柄・人をつなぐ

MENU

monthly bookreview ranking

今月の1位は、誰にも知られたくない秘密が少女と少年を繋ぐ青春ミステリ『少女は夜を綴らない』(KADOKAWA)

本好きが集い、書評を投稿する読書コミュニティ「本が好き!」の 2020年7月の月間人気書評ランキングを発表します。 (同じレビュアーさんが違う書評でランクインしていた場合はより上位の書評のみを掲載しています。つまり2020年7月で、投票数が上位だった10人の書評が掲載されています)

 

1位
少女は夜を綴らない
書籍:少女は夜を綴らない
(逸木裕/KADOKAWA)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:43
書評掲載日:2020-07-24 07:35:45
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/290426/review/248059/

キミにはあの叫びが聞こえるか!? #カドフェス

ムンクの『叫び』って、知ってる?
あれは叫んでるんじゃないよ。耳を塞いでいるの
“自然の叫び”がうるさくて、それに耳を塞いでるんだよ
通行人は、耳を塞いでない。つまり、“自然の叫び”が聞こえてないんだよ。この人が気絶しそうなくらい耳を塞いでるのに、通行人は何事もないように歩いてる

どっちがおかしいと思う?
気を失いそうになるほどの“叫び”が聞こえている人と、それほどのものを聞くことができない人とでは?

小学校五年のとき、理子にそう問いかけてきたのは加奈子だった。

その加奈子はもういない。
死んでしまったから。
理子の目の前で。…続きを読む

--------------------------- 

2位

書籍:青い眼がほしい
(トニモリスン/早川書房)
レビュアー:紅い芥子粒さん 得票数:38
書評掲載日:2020-07-02 16:39:29
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/39099/review/247120/

白は白で美しい。黒は黒で美しい。青は青で、茶色は茶色で美しい。あたりまえのことなのに、差別の底にあるピコーラは、気づくことができない。教えてくれる人もいない……

ト二・モリスンは、1931年、アメリカオハイオ州に生まれた。アフリカ系アメリカ人の女性作家として初めて、ノーベル文学賞を受賞している(1993年)。 家があります。緑と白の家です。赤いドアがついています。…… 最初の1ページを読んだとき、これは童話なのかしらん、と思った。…続きを読む

---------------------------

3位

書籍:ミレニアム 6 下: 死すべき女
(ダヴィド ラーゲルクランツ 他/早川書房)
レビュアー:darklyさん 得票数:37
書評掲載日:2020-07-02 20:00:46
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/287525/review/247123/

ミレニアムシリーズ第6弾。スウェーデンが生んだ魅力的なダークヒーロー、リスベットは宿命の対決に挑む。

「ミレニアム5 復讐の炎を吐く女」に続きダヴィド・ラーゲルクランツが作者であり、彼のミレニアムシリーズ最終作品となります。

街の広場に異様ないでたちの小さいアジア人の物乞いが現れるようになった。彼はある朝死んでいるところを発見されるのだが毒殺の疑いがあり、そして雑誌ミレニアムの記者であるミカエル・ブルムクヴィストの電話番号が書かれた紙を持っていた。
…続きを読む

---------------------------

3位

書籍:老人と海
(ヘミングウェイ、高見浩/新潮社)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:37
書評掲載日:2020-07-13 08:12:51
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/290279/review/247796/

負けられない闘い。勝ち続けられない定め。巡り廻る生の営み。すべてを包み込み、海は茫洋と広がる。

*オンライン読書会『夏だ! 「新潮文庫の100冊2020」にチャレンジ!』参加書評です。

アーネスト・ヘミングウェイ、1952年刊行の名著。ヘミングウェイにピューリッツァー賞とノーベル賞をもたらした中編小説である。
新潮文庫では福田恆存訳が出ていたが、この夏(2020年7月)に高見浩による新訳が出た。「Star Classics 名作新訳コレクション」と称する、時代に合わせた新訳作品群の最新刊である。…続きを読む

---------------------------

5位
営繕かるかや怪異譚
書籍:営繕かるかや怪異譚
(小野不由美/KADOKAWA)
レビュアー:DBさん 得票数:35
書評掲載日:2020-07-02 17:24:27
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/265435/review/246169/

古い家に住むものの話

暑くなってきたので少し涼しくなるホラーをと読んでみました。
最初「かるかや」を「かるたや」だと思っていて、しかも営繕という言葉に縁がなくカルタの怪異譚?と思いつつ読みはじめる。
営繕って家の増改築をする工事のことなんですね。
ちょっと怖いが面白い六編の短編集です。…続きを読む

---------------------------

5位

書籍:他人の顔
(安部公房/新潮社)
レビュアー:ぷるーとさん 得票数:35
書評掲載日:2020-07-27 07:39:25
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/12482/review/248210/

突然、自分の顔が変わってしまったら・・・。

科学者である主人公は、実験中に液体空気が爆発するという事故で、顔にやけどを負い、顔一面が蛭のようなケロイド瘢痕となってしまった。
包帯を巻き付けた顔。それを見るだけで、人々は怯み、主人公を避けようとする。
顔がなくなったというだけで、疎まれる存在になってしまったことに困惑し、怒り、主人公は雑誌で見た人工皮膚を考案した科学者のもとを訪ね、彼が作った指の皮膚を貰い受けて、自ら新しい顔ね仮面を作り上げる。…続きを読む

---------------------------

5位

書籍:ウは宇宙船のウ【新版】
(レイ・ブラッドベリ/東京創元社)
レビュアー:ぱせりさん 得票数:35
書評掲載日:2020-07-28 07:26:50
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/47404/review/248416/

『ウは宇宙船のウ』に始まって『駆け回る夏の足音』までの16篇を収めた短編集である。

『ウは宇宙船のウ』に始まって『駆け回る夏の足音』までの16篇を収めた短編集である。 一作目『ウは宇宙船のウ』の主人公クリスは、宇宙船のパイロットに憧れている少年で、親友レイフとともにいつか「選ばれる」日が来るのを待ち続けている。 クリスたちの焦がれるような憧れが眩しくて、苦しくて、切なくなる。…続きを読む

---------------------------

5位

書籍:盤上の夜
(宮内悠介/東京創元社)
レビュアー:Yasuhiroさん 得票数:35
書評掲載日:2020-07-08 17:00:49
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/216006/review/247321/

宮内悠介のデビュー作で、栴檀は双葉より芳しを地でいくような完成度の高いキレッキレの短編集。ボードゲーム類の得意な人なら倍楽しめるのだろうなと思うと少々悔しい。

「宮内悠介を読もう」シリーズの五冊目はデビュー作「盤上の夜」です。本来なら真っ先に読まねばならないところなのですが、本作のテーマであるボードゲーム類が全く不得意であることと、紹介文やレビューで「盤上の夜」の主役の設定が嫌だったことで、故意に避けていました。しかし傑作である「ヨハネスブルグの天使たち」に出会えたことで吹っ切れ、本腰を入れて宮内悠介を読みたくなり、この処女作を手に取った次第です。…続きを読む

---------------------------

5位

書籍:されどわれらが日々―
(柴田翔/文藝春秋)
レビュアー:すずはら なずなさん 得票数:35
書評掲載日:2020-07-04 00:31:07
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/25703/review/246902/

「あなたは私の青春でした。」そう言い切って、次へ踏み出す女性に拍手。

世代がばれてしまうと思いますが、私が大学生になった頃の「ヘルメットの人」はどこか孤独で不安そうに見えました。 仲間を求め、勧誘しているとしても 宗教のサークルの「あなたは今幸せですか」「その幸せは本物ではありません。もっと幸せについて考えましょう」的な 近づき方をしてくる人たちの方が 押しが強く元気があったように思います。…続きを読む

---------------------------

10位

書籍:大魔法師マーリンと王の誕生 (アーサー王の世界 1)
(斉藤洋/静山社)
レビュアー:休蔵さん 得票数:34
書評掲載日:2020-07-27 07:05:13
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/242206/review/229768/

イギリスの有名なアーサー王伝説。改めて面白い!ただ、本巻は伝説のほんの序章に過ぎません。

高校生の頃、アーサー王の伝説を読んだ。
角川だったか、文庫版で楽しんだ。
最近になって、斉藤洋が手掛けたアーサー王シリーズを発見した。
 懐かしさのあまり手にしてみたが、高校生当時の読書内容をすっかり忘れており、新鮮な気持ちで楽しむことができた。…続きを読む

---------------------------

10位

書籍:ジキルとハイド
(ロバート・L.スティーヴンソン/新潮社)
レビュアー:ことなみさん 得票数:34
書評掲載日:2020-07-12 19:25:26
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/236223/review/247786/

この作品が世に出たときは、きっと内容の怪奇さと、人の心理の二面性をこんなに鮮明に書き出した、生々しい善と悪の心の葛藤の物語を、共感と驚きをもって多くの読者は絶賛し読まれたに違いない。

二重人格というだけでおおよそのことは想像できるし、今では二重人格どころか多重人格、解離性同一性障害等という一層複雑な病名まで知られてきている。
そんな物語なので、つい最近までストーリーも分かったような気分で改めて読もうとは思わなかった。
それが「2020新潮文庫100」でリストを見ているうちに、現代の多くは不遇な子供時代の心の傷や不幸な環境がつくりだしたという話が多い解離性の心の病気とは違って、これは意図してふたつの人格を作りだした話だ。…続きを読む

---------------------------

 読んだ方は感想を、本が好き!へ投稿してみてくださいね。 会員登録はこちらから。

タグ

バックナンバー

著者略歴

  1. 365bookdays編集部

    365bookdays編集部です。

閉じる